はじめに:なぜ資産形成が大切なのか?
資産形成はもはや「あれば嬉しい」というレベルではなく、豊かな生活を送るために不可欠な要素です。
老後資金の確保、子供の教育費、マイホームの購入など、人生には様々な目標がありますよね。
これらの目標を達成するためには、早いうちから計画的に資産形成を行うことが重要です。
- 老後資金の確保: 年金だけでは不安な老後を、自分自身で支えるために、資産形成は不可欠です。
- 子供の教育費: 子供の教育費は、思っている以上に高額になる可能性があります。
- マイホームの購入: マイホームは、大きな夢であり、同時に大きな支出です。
- 病気や失業など、不測の事態への備え: 万が一の事態に備え、生活の安定を図るために、ある程度の資金が必要になります。
- 経済的な自由の獲得: 働かなくても生活できるだけの資産を築き、時間的な自由を得ることで、より充実した人生を送ることができます。
この記事では、これから資産形成を始めたい方、すでに資産形成をしているけれど、もっと効果的に行いたい方に向けて、基礎知識を解説していきます。
資産形成の目的
資産形成の目的を具体的に考えてみましょう!
資産形成の目的は、人それぞれです。しかし、共通しているのは、より良い未来を築きたいという願いに立脚したものであると思います。以下に例を挙げてみます。
1. 夢の実現:
- 世界旅行: 長年憧れていた国を自由に旅したい
- セカンドハウスの購入: 自然豊かな場所で、ゆったりと暮らしたい
- 起業: 自分のアイデアでビジネスを立ち上げたい
- 趣味に没頭: 好きなことに時間とお金を費やしたい
2. 安心できる未来:
- 老後も安定した生活: 医療費や介護費用など、様々な費用に備えたい
- 子供に経済的な負担をかけたくない: 子供の将来のために、経済的なサポートをしたい
- 不測の事態に備えたい: 病気や失業など、予期せぬ出来事に備えたい
3. 経済的な自由:
- 時間的な自由を得たい: 好きな時に好きなことができる生活を送りたい
- お金の心配から解放されたい: 金銭的な不安なく、毎日を過ごしたい
- 社会貢献: 自分の資産を社会のために役立てたい
資産形成の目的は人生の羅針盤
資産形成の目的は、単に「お金を増やす」ということではないです。
それは、自分の人生をより豊かに、そして幸せにするための有効な手段となります。
自分にとって何が大切なのかを明確にし、具体的な目標を設定することで、資産形成はより楽しく、そして有意義なものになります。
資産形成の目的を明確にすることで以下を実現可能です。
- 自分にとって何が大切なのかを再確認できる
- 具体的な行動計画を立てることができる
- 行動を積み上げることで成功体験を得られる
- モチベーションを維持できる
是非、ここで一度立ち止まって、あなたがどのような目的で資産形成をしたいか考えてみてください。
多くの方が、お金に関する日々の不安から必要性を感じているのではないでしょうか。
不安に思っている部分を一度書き出してみると、自分が何をしたいのか、何のためにお金や資産形成が必要になるのか、見えてくると思います。言語化が大事です。
ちなみに、お金持ちになりたい!と言われる方も多いです。
お金持ちになると「何が良いのか」、「何がしたいのか」、「何をしたくないのか」、そこまで考えてみることが大事です。
資産形成の方法
資産形成の基礎知識を学んだところで、今度は具体的な方法について見ていきましょう。
資産形成には様々な方法がありますが、大きく分けて貯蓄と投資の2つに分けられます。
それぞれの性格や位置づけをきちんと理解することが大事です。
貯蓄:生活防衛資金の確保
貯蓄は、資産形成の基礎です。軽視してはいけません。
まずは、安定した収入を得て、支出を管理し、生活防衛するために必要な資金(生活防衛資金)を確保することが大事です。
貯蓄の手段は以下の通りですが、日本の預金利率は極めて低いため、
利率を得ることよりも、「お金を保管しておく場所」、という意味合いが強いと思います。
- 普通預金: 日常的な入出金に便利な預金口座です。
- 定期預金: 一定期間お金を預けることで、普通預金よりも高い金利が得られます。
- 積み立て: 自動的に一定額を積み立てることで、無理なく貯蓄を続けることができます。
ここで大事な考え方は、生活防衛資金の確保という意味合い・位置づけです。こちらを丁寧に見ていきましょう。
生活防衛資金とは、「生活費」+「万が一の事態に備えて貯めておくお金」のことです。
生活費は文字通り、日々生活するために必要な資金になります。
食費、水道光熱費、スマホ代などです。
一方で、万が一の事態というのは、病気やケガをして収入が途絶えてしまったり、リストラに遭ったり、自然災害で家を失ったり、といったことを指します。
人生には、予想外の出来事が起こる可能性があります。
このような時に、生活費に困らず、慌てずに済むように、あらかじめ準備しておく資金も必要です。
生活防衛資金の目安は、働き手で安定的な収入があれば一般的に3ヶ月から6ヶ月の生活費と言われています。
例えば、毎月の生活費が10万円の方であれば、30~60万円は貯蓄しておき、
それ以上の余剰資金が投資に回せる資金ということになります。
しかし、これはあくまでも目安であり、個人の状況によって異なります。
まず、あなたの今の状況をきちんとチェックして、生活防衛資金をいくらに設定するか考えてみてください。
- 収入の安定性・高低:収入が安定しているか、その収入の高さによって、必要な金額は変わります。
- ライフスタイル: 趣味や娯楽にかける費用によっても、必要な金額は変わります。
- 家族構成: 単身世帯か、家族がいる世帯かによって、必要な金額は変わります。
- 居住地: 都市部か地方か、住んでいる地域によっても生活費は異なります。
投資:余剰資金でお金を増やす
投資は、高いリターンが期待できる一方で、リスクも伴いますが、資産形成をしていくためには、不可欠となります。投資対象例として、以下が挙げられます。
- 株式投資: 上場企業の株式を購入することで、企業の成長による利益を得ることができます。
- 投資信託: 複数の投資家に資金を集め、プロの運用者が様々な資産に分散投資する商品です。
- 不動産投資: 不動産を購入し、家賃収入を得たり、不動産価格の上昇による利益を得たりすることができます。
- 事業投資(起業):自ら会社を起こしたり、事業を行うことで収入を得ます。
- その他の投資: 金、仮想通貨など、様々な投資商品があります。
各投資対象については、今後詳細に別記事を作成していきます。
まずは、この記事で押さえておきたい点を記載します。
上記の通り、生活防衛資金を貯蓄として確保したうえで、余剰になったお金を投資に振り向けることが大事です。
裏を返すと、投資のために生活防衛資金を触ってはいけないということです。
特に最近は、詐欺あるいは詐欺に近いような情報が出回っており、その情報に食いついた結果、資金を失ってしまった方もいるかと思います。
断言できるのは、常識的に逸脱しているような投資情報(資金が●倍になる!とか)は、ほぼ詐欺に該当するため、絶対手を出してはいけません。
何が”常識的”なのか、ここがわかるように、このブログ全体でも触れていきたいと思います。
資産形成のポイント・まとめ
資産形成は、長期的な視点で取り組むべき重要なテーマです。
これまで説明してきた内容も踏まえつつ、資産形成のポイントを整理してみましょう。
- 長期的な視点を持つ:
資産形成は一朝一夕にできるものではありません。
老後や大きな目標達成に向けて、長期的な視点で取り組むことが大切です。
長期というのは最低10年、できれば15年以上です。
しつこいですが、根拠のない短期的に儲かる話は詐欺と思いましょう。
- 目的を明らかにする:
お金持ちになることが目的・目標ではないはずです。
「お金に困らない生活をしたい」、「何かをやるときにお金の心配をしたくない」といった本質的な部分を言語化し、目標に設定することが大事です。
具体的な目標を設定することで、モチベーションを維持し、計画的な行動ができます。
- 収入と支出のバランス:
収入から支出を差し引き、生活防衛資金を貯蓄に、余剰資金を投資に回すことが基本です。
収入を増やすためにはスキルアップのための自己投資も必要になってきます。
支出については定期的に見直し断捨離していきましょう。
- 貯蓄の習慣化:
定期的に貯蓄を行うことで、少しずつでも確実に資産を増やしていくことができます。
また生活防衛資金がきちんと確保できると安心できるため、気持ち的にも投資をしやすくなります。
- 投資の目利き:
投資も視野に入れ、リスクとリターンを考慮しながら、自分に合った投資商品を選びましょう。
投資アイテムもたくさんあります。また別記事で紹介したいと思います。
- 継続すること:
資産形成は長期に亘るため、どうしても挫折しがちです。
途中で諦めずに、コツコツと続けることが大切です。
当記事では資産形成に関する基本について記載をしました。
何のために資産形成をするのか、お金をどういう考え方で投資に振り向けるのか、ここが最初に押さえるべき本質であると私は考えております。
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