人生100年時代を生き抜くためのお金との向き合い方
あなたは将来のお金について、具体的に考えたことはありますか?
「まだ先のことだから…」と思っている方もいるかもしれませんが、資産形成は早ければ早いほど有利に進められます。
特に、人生には様々なライフイベントが待ち受けており、その都度大きなお金が必要になります。
例えば、結婚、マイホームの購入、子どもの教育、そして老後の生活…これらのイベントに備えるためには、計画的な資産形成が不可欠です。
この記事では、人生の各ステージで直面するよくあるお金の課題を明確にしていきます。
後悔しない未来を築くために、今すぐできることを一緒に考えていきましょう。
なぜ、ライフステージ別の資産形成が重要なのか?
人生は、独身、結婚、子育て、老後といった様々なライフステージで構成されています。
それぞれのステージでは、必要となるお金の額も、お金の使い方も大きく異なります。
例えば、独身時代は将来のための貯蓄や自己投資が中心となる一方、子育て期には教育費や住宅ローンなど、大きな支出が増加します。
老後には、年金収入に加えて、医療費や介護費用への備えも必要となるでしょう。
このように、ライフステージの変化に合わせてお金のニーズも変化するため、それぞれのステージに合わせた資産形成が重要なのです。
計画的に備えることで、将来の不安を軽減し、安心して人生を送ることができます。
ライフステージ別に考えることで、それぞれの時期に必要な資金を明確にし、目標達成までの道筋を描くことができます。早い段階から将来を見据えた資産形成を始めることで、時間という最大の味方を活用し、より大きな成果を得ることが期待できます。
インフレが起こり、お金の価値は下がっていく!
物価は常に変動しており、現在のお金の価値と将来のお金の価値は異なります。
例えば、現在100万円で買えるものが、10年後には110万円になっているかもしれません。
280円で食べることができた牛丼は、今(2024時点)はこの金額では食べれません。
これはインフレと呼ばれる現象で、お金の価値が目減りしていくことを意味します。
ライフステージ別の資産形成では、このようなお金の価値の変化も考慮に入れる必要があります。
例えば、将来の教育費や老後資金を準備する場合、インフレ率を考慮して目標額を設定し、適切な運用方法を選択することが重要です。
老後資金として2,000万円~3,000万円が必要と言われることがあります。
2024年時点の物価であればこの金額かもしれませんが、2050年ではどうでしょうか。
物価が上がり、現在の価値に直すと4,000万円~6,000万円が必要になっているかもしれません。
つまり、現時点から将来のために2,000万円貯めよう!と思って貯めても、その金額は老後になった時に全く耐えられなくなるということです。
物価上昇・インフレについては本当に見落としがちですが、とても重要なのできちんと理解してくださいね。
日本は長期的にデフレが続いていたので、多くの人が、現金価値は維持されると思い込んでいます。
今後物価は上がっていきますし、上がらないと日本は死にます(給与が増えず、税金だけが上がれば・・・)。
今のお金の価値は、目減りしてくことを認識してください!
人生100年時代のリスクとチャンス
人生100年時代は、私たちにこれまでになく長い時間を与えてくれます。
これは、様々なことに挑戦できる機会が増えるという大きなチャンスである一方、これまで想定していなかったリスクにも備えなければならないことを意味します。
例えば、健康寿命と平均寿命の差が広がることで、医療や介護が必要となる期間が長くなる可能性があります。
これは経済的な負担だけでなく、精神的な負担にもつながるでしょう。
しかし、この長寿化は、学び直しやキャリアチェンジ、趣味やボランティア活動など、人生をより豊かにするための時間が増えるというチャンスでもあります。
大切なのは、リスクを正しく認識し、備えながら、この長い時間を最大限に活用する方法を考えることです。
人生100年時代において、最も大きなリスクの一つは、経済的な問題です。
長生きする分、老後資金はより多く必要になります。
年金制度の将来への不安や、物価上昇などを考慮すると、十分な資金を確保するのは容易ではありません。
また、病気や介護などで予期せぬ出費が発生する可能性もあります。
しかし、このリスクを乗り越えるチャンスもあります。
それは、早い段階から長期的な視点で資産形成を行うことです。
時間を味方につけ、計画的に資産を形成することで、将来の経済的な不安を軽減することができます。
また、定年後も働くという選択肢を持つことで、収入源を確保し、社会とのつながりを維持することもできます。
人生100年時代は、従来の「学校→仕事→引退」という人生のステージ分けが通用しなくなると言われています。
変化の激しい現代社会において、一つのスキルや知識だけで一生働き続けることは難しくなっています。
これは、キャリアの途中で学び直しが必要になるというリスクを意味します。
しかし、これは同時に、新しいことに挑戦するチャンスでもあります。
学び直しを通じてスキルアップを図り、キャリアチェンジを実現することで、より充実した人生を送ることができます。
また、定年後も自分の経験や知識を活かして社会に貢献したり、趣味やボランティア活動に時間を費やしたりするなど、多様な生き方を選択できるチャンスが広がっています。
ライフステージ別の資産形成を考えよう
例えば、20代の独身時代は、将来のための貯蓄や自己投資が中心となるでしょう。
しかし、30代になり結婚し、子どもが生まれると、教育費や住宅ローンなど、大きなお金が必要になります。
そして、老後には年金収入に加えて、医療費や介護費用への備えも必要となるでしょう。
このように、ライフステージによってお金の使い道は大きく変化します。
それぞれのステージに合わせた資産形成の考え方をご紹介します。
独身期 – 未来への種をまく、賢いお金の使い方
独身期は、将来のための準備期間と言えます。
自由な時間とお金を比較的自由に使える反面、将来への漠然とした不安を感じやすい時期でもあります。
まず一番大事なのは、自己投資です。
30代以降の収入を増やすためにもきちんと仕事に役立つスキルアップを20代に行っていくことが本当に大事です。
資産形成の計算式は、「収入ー支出ー貯蓄=資産形成余力」です。
この収入部分を増やすことが本当に大事で、20代の過ごし方で将来が大きく変わります。
シンプルに言うと、とにかく稼ぎましょう!そして将来さらに稼ぐためのスキルアップを図りましょう!
(収入についてはこちらも参考→収入を増やして豊かな未来を!資産形成の第一歩を踏み出そう)
次に、まず家計簿をつけるなどして収支を把握し、無理のない範囲で貯蓄を始めることが重要です。
目標額を決めて自動積立定期預金などを活用するのも良いでしょう。
また、将来のライフプラン(結婚、マイホーム、キャリアプランなど)を具体的に考えることで、必要な資金を明確にすることができます。
投資については、少額から始められる投資信託やNISAなどを活用し、リスクを抑えながら経験を積むのがおすすめです。
(支出の詳細:資産形成の第一歩!今日から始める支出コントロール術
貯蓄の詳細:貯蓄だけではだめ?成功する資産形成術)
私自身を振り返ると、20代の過ごし方をきちんと学んでおらず、いい加減に過ごしてしまいました。
何度も引っ越ししてその都度お金を無駄遣いしまったり、またFX等でレバレッジをかけて一発狙ったり。
たまたま良い仕事に巡り合えたため、現時点振り返ると安堵していますが、一歩間違えれば違う人生になっていたと思います。
是非、今20代の皆さん、またはこれから20代に入られる皆さんは、意識してもらえるとよいと思います。
子育て期 – 教育費とマイホーム、家族の未来を守るお金の使い方
子育て期は、教育費、住宅ローン、日々の生活費など、出費が大きく増える時期です。
住宅ローンについては、きちんと考えましょう。
本当に家を購入することが得策なのか。
購入する場合、一戸建てかマンションか。または都心部か郊外か。様々な選択肢をきちんと考えましょう。
一番やってはだめなのは、住宅ローンに追われてしまい、投資に回すお金がなくなってしまうことです。
負債の返済に追われて、資産形成が十分にできないことを意味するからです。
不動産があるからそれが資産になる!という考え方もありますが、その不動産の価値は今後どうなるかわかりません。
日本人は持ち家信仰が強く、また親からも刷り込まれていますよね。今の時代の考え方に合わない1つだと思います。繰り返しですが、「住宅ローンは負債です」。資産形成ではないので、持ち家を購入する際は、住宅ローンに追われすぎないか、資産形成にお金を回せるか、きちんと考えましょう。
もし資産形成に回せないなら本末転倒です。それならば、まずは賃貸住宅に住み、資産形成にお金をきちんと回し、資産形成してお金がたまってから家を買えばいいのです。
また、万が一の時に備えて、生命保険や医療保険などに多額にお金を支払っている方も見かけますが、これも無駄の一種です。かんぽや他生命保険会社のために多くの現金を捨てるのはやめましょう。
生命保険などの商品は保険会社が儲かるように設計されています(これ以上は言いませんが、私は心底この商品を疑っています)。
日本は医療制度がきちんとされていますし、高額医療に対する対応もしっかりしています。
過剰に保険に入らずに、最低限のものだけきちんと入り、その保険に入れていたお金を投資に回しましょう。
その方がはるかに資産形成につながります。
ちなみに、私および家庭の場合は、20代から都民共済(東京都に住んでいるため)にだけ入っています。
なお、学費保険等も同様です。やめましょう。
きちんと投資商品を選んで、低コストで投資をしたほうがはるかに学費確保に役立ちます。
リタイア期 – 安心と充実のセカンドライフを送るためのお金の使い方
リタイア期は、現役時代と比べて収入が減少し、年金と貯蓄、形成した資産の取り崩しが主な収入源となります。
課題としては、老後資金の不足、健康維持のための費用、住まいの問題などが挙げられます。
解決策としては、現役時代から老後資金を計画的に準備しておくことが最も重要です。
年金受給額を確認し、不足分を貯蓄や運用で補う計画を立てましょう。
健康維持のためには、定期的な健康診断を受け、生活習慣を見直すことが大切です。
住まいについては、バリアフリー化や住み替えなどを検討し、老後も安心して暮らせる環境を整えることが重要です。
また、趣味や地域活動などに積極的に参加することで、心身ともに健康で充実したセカンドライフを送ることができます。
いずれにしても、リタイア期でばたばたしないように、きちんと資産形成を行っていくことが本当に大事です。
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